タイ・カンボジアの陶磁器・民族衣装など歴史的遺産の宝庫・ヨコタ博物館

ヨコタ博物館の特徴

ヨコタ博物館は、紀元前3500年から18世紀に至るタイ・カンボジアの陶磁器、その数約4,000点を収蔵・展示し、タイ・カンボジアを始めとした古代アジアの歴史解明に貢献すると共に、これらの文化遺産を保護し、後世へ伝えていく役割を担っています。

また、日本の茶道とも縁の深い『宋胡禄(すんころく)焼き』など、日本とカンボジアの歴史的符合など、非常に興味深い収蔵品も多数展示。

これらは全て、西暦1969年の故横田館長とたった三つの土器との出会いから始まり、その後、多くの著名な方々の協力のもとに、故横田館長が永眠される2002年までの33年の歳月をかけて成し得たものです。

展示室に黙して並ぶ陶磁器から、遥か古代アジアの歴史の声を聞いて下さい。

東南アジア文化とのふれあい

故館長が自らの足でタイの各地を渡り歩き、山岳民族の村々との交流の中で譲り受けた衣装や祭礼具を多数展示。中には他では目にすることの出来ない貴重で珍しい祭礼具もあり、その学術的価値は計り知れません。今では潰えた東南アジアの原始的彫刻の芸術的感性の鋭さも、見る人を惹き付けます。

私たちがめざしていくこと

ヨコタ博物館の収蔵品の中には、故国であるカンボジア王国へと帰り、国立博物館へ収蔵されたものもあります。

残念ながら長い歴史の中で戦乱などに巻き込まれ破壊されていった品々も少なくなく、混乱に乗じてのこれらの文化遺産の諸外国への流出を憂えた故横田館長が私財を投じてヨコタ博物館に保護する事で難を逃れた収蔵品は、タイ・カンボジア本国においても他に類を見ない歴史的価値を有するものばかりです。

『文化は世界の宝として守れるところで守る。』 故横田館長の意志を継ぎ、今後もアジアの文化遺産を保護し、アジアの歴史と文化を多くの方々に伝えていく---。

それが私たちの目指す道です。