白濁釉灯火器/タイ・スワンカローク
高さ8.9㎝ 径10.4㎝
スワンカロークとはタイ国スリサチャナライ市近傍のパーヤン村・ツカータ村・バン
コーノイ村に築かれた窯で、16世紀までは活動したが、17世紀以降の存亡は不明
です。現在300以上の古窯が確認され、燃料は主として竹とバナナの木で1300度ほど
の温度が出るのがわかっています。スワンカローク焼はこの時代に中国から来た陶工
により技術が伝えられた、といわれています。この灯火器も、灯心の立ち上がりを3
本足の管で支えたバランス良い形が目をひきます。輸出用として作られた可能性もあ
ります。