鉄絵魚文大皿/タイ

鉄絵魚文大皿/タイ・サワンカローク
14~15世紀 口径 28センチ

アンコール王朝からの政治的支配から脱し、タイ族最初の統一国家スコータイと副都 サワンカロークでは盛んな陶磁生産が始まりました。その 後のアユタヤ王朝の貿易政策を通じて鉄絵、青磁、白褐釉などの華やかな器が広く海 外へも出されました。この陶磁はその最盛期にあたる時期の鉄絵の製品で、滑らかな 面と軽やかな文様など、特徴がよくでている作品です。このような陶磁は王族関係者 など身分の高い人しか使うことができなかったようです。

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